【完全版】アコギ vs エレキギター!初心者はどっちから始めるべき?プロが徹底比較【2025年最新】
こんにちは!ギターの処方箋TAKAMURAの高村です。
「ギターを始めてみたい!」「あのアーティストみたいにカッコよく演奏したい!」
そんな熱い想いを胸に、楽器屋さんや通販サイトを眺めているあなた。今、まさに人生を変えるかもしれない、最高にワクワクする瞬間に立っていると思います!
でも、そんな希望に満ちたあなたの前に、最初の大きな壁が立ちはだかっているのではないでしょうか?
そう、「アコースティックギター(アコギ)とエレキギター、一体どっちから始めればいいの?」という永遠のテーマです。
ご安心ください!この記事を最後まで読んでいただければ、そんなあなたの悩みは完全にクリアになり、「これだ!」という自分にピッタリの一本が明確になります。
そもそも、アコギ(アコースティックギター)ってどんなギター?
まずは、木の温もりあふれるサウンドが魅力のアコースティックギター、通称「アコギ」から見ていきましょう。アンプ(音を増幅させる機械)がなくても、それ自体で豊かな音を奏でられるのが最大の特徴です。電源いらずで、ギター1本あればどこでも音楽を始められる手軽さから、「ギターと言えばこれ!」とイメージする方も多いかもしれませんね。

アコギは大きく分けて2種類ある!
- フォークギター(スチール弦)
多くの人が「アコギ」と聞いてイメージするのが、このフォークギターではないでしょうか。キラキラとした金属的な響きが特徴の鉄(スチール)の弦が張られています。ピックで力強くかき鳴らせば、J-POPやロックで聴かれるようなダイナミックなサウンドが出せますし、指で優しくつま弾けば、繊細で美しいアルペジオ(分散和音)も奏でられます。弾き語りから、メロディも伴奏も一人でこなす「ソロギター」まで、非常に幅広いスタイルに対応できる万能選手です! - クラシックギター(ナイロン弦)
その名の通りクラシック音楽の演奏で使われることが多いギターです。こちらは柔らかく、暖かみのある優しい音色が特徴のナイロン弦が張られています。ポロン♪と奏でられる音色は、まさに癒やしそのもの。クラシックはもちろん、ボサノヴァやジャズ、演歌など、しっとりとした音楽にぴったりです。ネック(握る部分)がフォークギターより少し太い(幅が広い)のも特徴ですね。
初心者のうちは、まずフォークギターを選ぶ方が多いです。あなたの好きなアーティストがアコギで弾き語りをしているなら、ほぼまず間違いなくフォークギターでしょう。
アコギの魅力は「1本で完結できる」こと
- 思い立ったらすぐ弾ける!
ケースから出して、チューニング(音合わせ)をすれば、すぐに演奏を楽しめます。複雑な機材の接続は一切必要ありません。リビングで、自分の部屋で、天気の良い日には公園やキャンプに持ち出して…なんて楽しみ方も最高ですよね。 - 弾き語りの最高の相棒
コード(和音)をいくつか覚えて歌えば、それはもう立派な「弾き語り」です。自分の歌声とギターの音色だけで世界を表現できる喜びは、何にも代えがたいものがあります。 - ソロギターで無限の表現を
伴奏だけでなくメロディも同時に奏でる「ソロギター」というスタイルに挑戦すれば、ギター1本でオーケストラのような世界観を表現できます。ソロギターはアコギ演奏のラスボス的存在であり、一生かけて探求できる深い世界が待っています!
手軽で魅力的なアコギですが、一つだけ、特に集合住宅にお住まいの方は注意が必要な点があります。それは「音量」です。
アンプを使わない「生音」で楽しむ楽器なので、その音量は想像以上に大きいです…。特にピックで力強くストローク(かき鳴らすこと)した時の音は、夜間だと隣の部屋や階下へ確実に響いてしまいます。「ギターを弾いていたら、壁をドン!と叩かれた…」なんて悲しい事態を避けるためにも、練習する時間帯には十分な配慮が必要です。
もちろん、音量を小さくするアイテム(サイレントピック、弱音器など)もありますが、ゼロにはなりません。ご自身の住環境と相談しながら、アコギを選ぶかどうか決めるのが良いでしょう。
次に、エレキギターってどんなギター?
続いては、ロックの象徴とも言える「エレキギター」。シャープなボディに様々なスイッチ類。見た目からしてメカニカルでカッコいいですよね!アコギとの決定的な違いは、エレキギター単体では「非常に小さな音しか鳴らない」ということです。
エレキギターは、弦の振動を「ピックアップ」というマイクで拾い、シールド(ケーブル)を通して「ギターアンプ」に送り、そこで初めてエレキギターらしい音が出る仕組みになっています。つまり、エレキギターとアンプは常にワンセットなのです。

エレキギターの魅力は「無限の音作り」
- アンプでキャラクターが決まる!
アンプには様々な種類があり、それぞれ音のキャラクターが全く違います。最初はアンプの「クリーン(綺麗な音)」と「ドライブ(歪んだ音)」の2チャンネルを切り替えるだけでも、全く違う表情の音が出せて感動するはずです。 - エフェクターで魔法をかける!
さらに、ギターとアンプの間に「エフェクター」という機材を繋げば、音作りの可能性はまさに無限大に広がります。音を歪ませる「オーバードライブ」、やまびこのように繰り返す「ディレイ」、音を揺らす「コーラス」や「ビブラート」など、その種類は多岐に渡ります。自分の出したい音を追求して、機材を組み合わせ、ツマミを調整していく…この沼にハマると、もう抜け出せません(笑)。私は30年ほど抜け出せていません…。
「爆音」のイメージがあるエレキですが、実は音量コントロールに関しては、アコギよりも圧倒的に有利です。アンプに繋がない生音は非常に小さく、テレビの音よりも静かなくらい。そして最近のアンプの多くはヘッドホン端子が付いています。ここにヘッドホンをさせば、周りには小さな生音しか聞こえませんが、自分の耳にはライブハウスのような大迫力のサウンドが鳴り響きます。時間を気にせず、心ゆくまで練習に没頭できるのはエレキギター最大の強みです。
【動画で見る】アコギとエレキの違い
記事の内容を動画でも詳しく解説しています!ぜひご覧ください。
【本題】初心者にとっての「難易度」の違いは?
さて、いよいよ本題です。「結局、どっちが簡単なの?」という疑問にお答えします。結論から言うと、「どちらも同じくらい難しいし、どちらも同じくらい簡単」です。と言うと元も子もないので(笑)、もう少し詳しく解説しますね。実は、難しさの「種類」が全く違うのです。
アコギの難しさ:フィジカル(物理的)な壁
アコギの最初の壁は、フィジカル面にあります。弦が硬くて太いため、指先で弦を押さえるのに結構な力が必要になります。最初は指先が痛くなり、マメができて、心が折れそうになるかもしれません。特に、初心者の最初の関門である「Fコード」が押さえられず、挫折してしまう人が多いのはこのためです。しかし、このフィジカルな壁を乗り越えてしまえば、後からエレキギターに持ち替えた時に「え、エレキってこんなに楽なの!?」と感動すること間違いなしです。
エレキの難しさ:テクニカル(技術的)な壁
一方、エレキギターの難しさはテクニカル面にあります。弦が細く押さえやすい反面、少し触れただけでも音が出てしまうため、弾く必要のない弦まで鳴らしてしまう「ノイズ」との戦いが始まります。狙った弦だけを綺麗に鳴らすための繊細な技術が最初から求められます。また、チョーキングやビブラートなど、ロックやポップスを演奏するためには、様々なテクニックの習得が不可欠です。
結論:結局、あなたはどっちから始めるべき?

ここまで、アコギとエレキの違いを様々な角度から比較してきました。結局のところ、「どちらから始めても、絶対にギターは楽しめるし、もう一方を始める時にもその経験は必ず役に立つ」というのが私の結論です。最終的には「あなたがどちらの音を聴いて、どちらの見た目を見て『カッコいい!』と心が震えるか」で決めるのが一番です。その初期衝動こそが、「大変な練習」を「楽しい」に変換して乗り越えるための、何よりのモチベーションになりますからね。
- シンガーソングライターの弾き語りに憧れる
- 歌うのが好きで、自分の歌の伴奏をしたい
- 一人でしっとりと音楽に向き合いたい
- キャンプなど、アウトドアにギターを持っていきたい
- 機材にあまりお金をかけず、手軽に始めたい
- 指先の痛みを乗り越える根性がある!
- ロックバンドのギタリストに憧れる
- 仲間と一緒にバンドを組んで音を合わせたい
- 機械いじりや、音を細かく作り込むのが好き
- 夜間など、時間を気にせずヘッドホンで練習したい
- ギターソロをギュイーンと弾いてみたい
- 見た目のカッコよさで選びたい気持ちが強い
【番外編】購入前に知っておきたい!ギター以外に必要なものと費用
アコギ入門セット(費用目安:2〜5万円)
【必須】チューナー / ピック / ストラップ / ケース / 教則本
【あると便利】カポタスト / ギタースタンド / 交換用の弦 / メンテナンス用品
エレキギター入門セット(費用目安:3〜6万円)
【必須】アコギの必須アイテムすべて + ギターアンプ / シールド / ヘッドホン
【あると便利】アコギのあると便利なアイテムすべて + エフェクター
最近は、これらのアクセサリーがすべてセットになった「初心者入門セット」が1万円台から売られていますが、あまりに安価なものは品質に問題がある場合も…。できれば、楽器店の店員さんに相談しながら、合計で3万円以上の予算を見ておくと、後悔のないスタートが切れるでしょう。
まとめ:悩むより、まず始めよう!最高の音楽ライフがあなたを待っている
ここまでお読みくださり、ありがとうございました!アコギとエレキ、それぞれの魅力と違い、そしてあなたに合った選び方が、明確になったのではないでしょうか?
どちらのギターを選んだとしても、あなたがコードを一つ覚えて音を鳴らした瞬間から、新しい世界が始まります。昨日まで聴くだけだった憧れの曲が、自分の指先から奏でられる感動は、何にも代えがたいものです。
悩んでいる時間は、本当にもったいない!
さあ、この記事を閉じたら、楽器店のサイトを覗いてみたり、実際に足を運んでみたりしてください。そして、ピンと来た一本を手に取ってみてください。そこから、あなたの最高の音楽ライフがスタートします。私も講師として、あなたのギターライフが素晴らしいものになるよう、心から応援しています!
全国のギターの処方箋TAKAMURAで、あなたをお待ちしています!
プロの直接指導で、あなたの「弾きたい!」を最短で現実にしましょう。
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